「ストリートオブファイヤー 」の主題歌とダイアンレインの事

映画

水道橋に名画座があった頃、2本立てのひとつに「ストリートオブファイヤー 」がありました。

この映画の魅力を、主題歌及び歌姫エレン・エイム役を演じたダイアン・レインを中心に語ります。

 

記事の後半に「ストリート・オブ・ファイヤー 」の動画を掲載しております!

ぜひ合わせてご覧ください!

 

 

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「ストリートオブファイヤー 」のあらすじと主題歌

監督のウォルター・ヒルによると、この映画は、ストリート・ギャングがティーンの女王をさらい、ソルジャー・ボーイが故郷に戻ってきてこの状況に立ち向かう、というロックンロールの寓話とのことでした。

 

ロックの強烈なビートが街を包んでいた時。

 

ロックグループ、アタッカーズ率いるエレン・エイムは公演中にレイヴェン一味に拉致されてしまいます。

 

彼女の危機に、かつての恋人であるトム・コーディが手紙で呼ばれます。

 

そこで、トムは女だてらに大型拳銃を振り回すエイミー・マディガン演じるマッコイらと共に、ボンバーズのアジトに乗り込むわけです。

 

最後は、大型ハンマーを使ったトムとレイヴェンの一騎打ち。

トムが勝利し、元の平和が戻った街でエレンが力強く歌っているのを確認してから、ひとり街を去るのでした。

 

映画の冒頭とラストのライブシーンは迫力満点で、特にラストの「今夜は青春」は、これを聞きたくて当時この映画のカセットテープを買って、車の中で大音量で流していました。

 

ミュージカルスコアは、ライ・クーダーになっていますが、どうしても同年に作られたヴィム・ヴェンダース監督の「パリ・テキサス」の方が印象に残りましたね。

 

「今夜は最高」のアーティストも、ファイヤーインクでしたし。

 

 

ダイアン・レインはじめ出演者について

ティーンの女王というのが、ダイアン・レイン演じる歌姫エレン・エイム。

デビュー作の「リトルロマンス」を見ていなかったので、この作品で初めてダイアンレインを見たことになります。

 

当時、ダイアン・キートン出演作を何作か続けて見ていて、ダイアンといえばキートンだったのですが、これ以降レインも加わります。

 

ダイアン・レインは、「愛は危険な香り」「運命の女」「トスカーナの休日」など良質の作品に出ていますが、スクリーンで始めて彼女を観た「ストリートオブファイヤー 」の印象が忘れられません。

 

ソルジャー・ボーイは、かつての恋人、マイケル・パレ演じるトム・コーディ。

この作品のマイケル・パレ、すごく魅力的です。

かつて、ジェームズ・ディーンの再来と騒がれたというのもわかります。

 

ウォルター・ヒル監督がマイケル・パレのことを、強靭さと無邪気さを魅力的に兼ね備えた役者だ、とたたえていたそうですが。

その魅力を活かせる作品にこれ以降巡り会えなかったのが、残念でなりません。

 

「フィラデルフィア・エクスペリメント」は覚えていますが、それ以降は全く鳴かず飛ばずだったと記憶しています。

 

ストリート・ギャングはボンバーズといい、リーダーのレイヴェンを演じるのは、ウィレム・デフォーです。

 

彼は本来、1980年のマイケル・チミノ監督「天国の門」で映画デビューするはずだったんですね。

 

でも、出演シーンがカットされてしまったそうです。

 

「ストリートオブファイヤー 」では、強烈な悪役を演じた彼が、のちに「プラトーン」でベトナム戦争の最前線でも人間味を残す役柄を演じたりするわけです。

 

善悪両方の役柄で魅力を発揮していますね。

 

ところで、ウォルター・ヒル監督の作品は他に、「ザ・ドライバー」「48時間」など見ていますが、舞台は夜で道路はいつも濡れているのがお約束のような気がしています。

 

まとめ

監督のウォルター・ヒルは、「観客に新しい発見を与えようとする映画より、忘れ去っていたことを思い出させる映画の方がはるかに好き」

「私自身が10代の頃見たら最高だと思う映画を作りました」と述べていました。

 

映画は見る年代によって印象がだいぶ変わってきますよね。

10代の時にこそ見るべき映画、ある程度年を取らないと本当の意味に気づけない映画など。

 

どの年代の人が見ても感情移入できる登場人物がいるのが名作だとしたら、私は「東京物語」などがそうだと思っています。

 

この「ストリートオブファイヤー 」については、若い頃に見れば純粋にオープニングやラストの音楽、あるいはマイケル・パレとダイアン・レインの美男美女カップルに夢中になると思います。

再見した時は、脇役の人が示すちょっとした勇気などに目がいきましたね。

私は、ラストシーンでエイミー・マディガン演じるマッコイが、トム・コーディについて行ってやるよ、と言わんばかりに一緒に車で行くシーンが大好きでした。

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