「ペンギンハイウェイ」のエウレカって?気になった言葉や感想

映画

久々にアニメ映画を見ました。題名は「ペンギンハイウェイ」

 

ペンギンは、よちよちした歩き方が愛嬌があって好きですし、蒼井優さんが声優をやっているということもあり、何となく見た感じでした。

 

でもこの映画、至る所に深い言葉があり、ビジネスマンにも役立ちますね。

 

映画の中で、「エウレカ」という言葉が出てきますが、これは名著「思考の整理学」で「寝させる」や「セレンディピティ」といっているのと似た感じだと思いました。

 

エウレカをはじめ、気になった言葉や感想などを記します。

 

 

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エウレカって何?

 

エウレカの語源は、古代ギリシア語のヘウレーカで、「見つけた」「分かった」の意味とありました。

 

映画の中で、主人公のアオヤマ君にお父さんが、問題解決のために知恵を授けるのですが、「エウレカの方法」といって3つあります。

①一枚の絵にまとめる

②何度も眺める

③考えることをやめる

特に③の「考えることをやめる」は、「思考の整理学」でいうところの「寝させる」に通じるものがあると思いました。

 

いくらアイディアと素材が揃っていても、すぐに発酵して素晴らしいものができるというものではない。

 

その間、ずっと考え続けていてはかえってよくないので、しばらくそっとしておく。すると、考えが凝固するということでした。

 

「一晩寝て考える」というのもいいが、問題が大きい時は、むしろ長い間寝かせておかないと解決には至らない、ともありましたね。

 

ですから、②の「何度も眺める」は、眺めっぱなしでは良くないわけで、たまに気づいた時にふっと見てみるくらいでいいと感じました。

 

また、考え出してすぐに答えの出るようなものは、たいした問題ではない。

本当の大問題は、長い間、心の中であたためておかないと、形をなさないとも。

 

この時、クリント・イーストウッドが「許されざる者」の元になる脚本を手にとっても、すぐ映画化に踏み切らなかったことが思い出されました。

 

長い間、心の中であたためられていたものには不思議な力がある。

寝させていたテーマは、目をさますと大変な活動をするわけですね。

 

意志の力だけではどうにもならないことがあり、努力してもできないことは、時間をかけるしか手がないですからね。

 

何十年という熟考ののち、はじめて形を整えるということもあるわけだから、無意識の時間を使って、考えを生み出すことにもっと関心を抱くべきですね。

 

ただし、映画の中では時間が限られているので、主人公がハッと閃く瞬間を上手く作る必要がありますが。

 

 

気になった言葉と感想

 

エウレカという言葉が出てくる前に、映画開始30分くらいのところで、「父の問題の解き方三原則」というのが出てきます。

 

これもお父さんが授けた知恵で、早熟で素直なアオヤマ君は壁に貼って実践します。

 

内容は、

①問題を分けて小さくする

②問題を見る角度を変える

③似ている問題を探す

となっています。

 

アニメ映画を観ながら考え方のヒントをもらえるという。

ある意味、ビジネス書を読むより頭の中に入りやすいかもしれません。

 

それと、アオヤマ君が好きなお姉さんが言った、「本当に遠くに行くと、元いた場所に帰るものなの」という言葉が胸に響きました。

 

これは、アオヤマ君がお姉さんと同じように何日も食べないでいられるかの断食実験に失敗して、寝込んでいた時にお姉さんからかけられた言葉でした。

 

食べなくてもいられるお姉さんは普通の人間ではないわけですから、どこからエネルギーをもらっているのか?

 

お姉さんは、学校裏に現れた不思議な球体、「海」が作り出すエネルギーによって存在したことになっています。

 

お姉さんを人工知性体と考えれば、未来からアオヤマ君らがいる今の世界を助けるために送られてきたとも考えられますね。

 

ターミネーターなどでも扱っている題材です。

 

また、「本当に遠くに行くと、元いた場所に帰るものなの」のセリフから、なぜだか「猿の惑星」のラストシーンが浮かんでしまいました。

 

 

まとめ

 

ちょっとした気分転換で見始めた「ペンギンハイウェイ」でしたが、ペンギンの愛くるしさに目を奪われたのは最初だけ。

 

むしろ、セリフの方に夢中になってしまいました。

 

エウレカの、充分思考した後は、考えるのを止めてしばらく寝かせる。

 

ここから思いもよらぬ考えが浮かび上がってくることがある。

それが、「セレンディピティ」につながります。

 

行きがけの駄賃のようにして生まれる発見、発明のことをセレンディピティと呼びますからね。

 

自分が今関心を寄せている中心的なものより、むしろ周辺的関心の方が活発に働くのではないか、と考えさせるのがセレンディピティ現象である、ともありました。

 

「ペンギンハイウェイ」は映画だけでなく原作本を読んで、お父さんの知恵の源などを知れば、一層楽しめるのではないか、と思わせてくれる作品でした。

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